介護の基礎知識
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1.介護保険サービスを利用するメリット
介護保険は、介護にあたるご家族を支援するサービスでもあります。介護保険サービスを上手く組み合わせることにより、介護負担が軽減されます。介護するご家族も「自分の時間」をつくることができます。ご家族が心のゆとりを持って臨めることが望ましいのではないでしょうか。
2.「認知症」ってどんな病気?
記憶や判断力の障害により、生活に支障をきたす状態です。
「認知症」とは老いにともなう病気の一つです。さまざまな原因で脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出ている状態(およそ6か月以上継続)をいいます。
認知症になる可能性は誰にでもあります。私たちと同様、認知症を患った方々の心情もさまざまです。また、「認知症の本人は自覚がない」という考えも大きな間違いであり、最初に症状に気づき、誰より一番不安になって苦しむのは本人なのです。
家族や周囲は、認知症を正しく理解し、さりげなく自然で優しいサポートをすることです。
3.脱水症のサイン
脱水の初期には自覚症状はほとんどありません。同居するご家族にわかりやすい症状は、食欲が落ちる、大量の汗をかいている、ぼんやりとして元気がない、微熱がある、など。めまい・ふらつきや吐き気、筋肉のつりを訴えることもあります。
ご高齢者が1日に必要な水分量は約2L。そのうち1Lを飲み物から、残り1Lを食事から摂取することが望ましいといわれています。ご本人の生活習慣が慢性的な脱水につながりそうなら、定期的な水分補給スケジュールを組んでみましょう。コツはこまめに少しずつ、コップ1杯の水分を摂ることです。
4.遠距離介護の成功の鍵
毎日関わることができないからこそ、周囲の人々の目と手を借りるのが遠距離介護を成功させるポイントです。協力をお願いしたい人と信頼関係を築き、コミュニケーションを積極的に図っていきましょう。
介護はお金の問題とも密接に絡んでいるため、介護サービスを受ける場合は、助成金や割引などを最大限活用しながら、少しでも負担額を減らせるように工夫することが大切です。
多くの高齢者は自宅で過ごすことを希望しており、本人の意向を確かめながら、最善の形を話し合っていきましょう。
5.介護予防に努めませんか?
家に閉じこもりがちになると「動かない状態」が続くことにより、心身の機能が低下し「動けなくなる」ことが心配されます。
ぜひ、運動をしてみませんか?地方自治体などが作ったさまざまな「ご当地体操」が、各地に続々と生まれています。
どんな体操があるか知りたい、一度体験してみたいという方は、まずは居宅介護支援事業所のケアマネジャーにお問い合わせください。